この記事でわかること
  • 搭載が義務付けられるのはDMS(ドライバーモニタリングシステム)。車内カメラ・センサーでドライバーの視線・まぶた・ハンドル操作を監視し、異常を検知すると警報音やハンドル振動で警告する。
  • 脇見運転は時速50km以上で3.5秒間・時速20〜50kmで6秒間、前方から視線がそれると作動。居眠り運転は時速70〜130kmで一定水準に達すると作動する。
  • 対象は乗用車・トラック・バス(国産車・輸入車)。バイクは対象外。国連WP29で2026年3月に採択された新国際基準に準拠しており、国交省は9月に保安基準を改正する。
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国交省がながら運転・居眠り運転を自動検知するドライバーモニタリングシステム(DMS)の義務化方針を固めた。2031年9月から新型車に適用し、2033年に継続生産車へ拡大。9月に保安基準を改正する。

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DMSとはどんな装置か

ドライバーモニタリングシステム(DMS)は、車内カメラやセンサーを使ってドライバーの視線・まぶたの動き・ハンドル操作などをリアルタイムで監視し、危険な運転挙動を検知すると警報音やハンドルの振動で警告するシステムだ。

スマートフォン操作などによる「ながら運転」や、眠気による「居眠り運転」を早期に察知して、事故を未然に防ぐことが目的となっている。

検知の作動条件

種別 速度条件 作動条件
脇見運転
(ながら運転)
時速50km以上 前方から視線が3.5秒間それると作動
脇見運転
(ながら運転)
時速20〜50km 前方から視線が6秒間それると作動
居眠り運転 時速70〜130km まぶた・眼球の動き・ハンドルのふらつきが一定水準に達すると作動

居眠り運転の検知は主に高速道路走行中を想定した設定となっている。

義務化のスケジュール

時期 内容
2026年9月 道路運送車両法の保安基準(省令)改正
2031年9月〜 新型車への義務化適用開始
2033年〜 継続生産車(既存モデル)にも義務化拡大

国際基準との整合と欧州の先行事例

今回の義務化は、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)が2026年3月に採択したDMSの新国際基準に準拠したものだ。欧州連合(EU)では既に新型車への搭載が義務化されており、日本の国内メーカーも既に一部車種でDMSを実用化している。国交省は今回の義務化により、安全装備のさらなる普及を目指す。

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Q&A

DMS義務化はいつから始まりますか?
2031年9月から新型車への義務化が始まります。2033年には既存モデルの継続生産車にも拡大されます。国交省は2026年9月に保安基準を改正する予定です。
DMSはどんな運転を検知しますか?
スマートフォン操作などによる脇見運転(ながら運転)と、居眠り運転の2種類を検知します。脇見運転は視線の方向、居眠り運転はまぶたの動き・眼球の動き・ハンドルのふらつきなどで判断します。
バイクも対象になりますか?
バイクは対象外です。義務化の対象は乗用車・トラック・バスで、国産車と輸入車の両方が含まれます。
この記事のまとめ
  1. 国交省がDMS搭載義務化の方針を固めた。2031年9月から新型車に適用し、2033年には継続生産車にも拡大する。
  2. DMSは視線・まぶた・ハンドル操作を監視し、ながら運転・居眠り運転を検知すると警報音やハンドル振動で警告する。
  3. 国連WP29の新国際基準に準拠。欧州では既に義務化済みで、国内メーカーも一部車種で実用化している。
なうらぼ編集部より

「3.5秒間」という数字が、この記事で最も重要だと思います。

時速50km以上で走行中に、視線が前方から3.5秒間それると警報が鳴る。日常感覚では「3秒ちょっと」は一瞬のように感じますが、時速60kmで3.5秒間脇見をすると、約58メートルを”目を閉じた状態”で走り続けることになります。交差点の手前で止まれる距離はとっくに過ぎています。

ながらスマホ運転による死亡事故は年々増加しており、取り締まりの強化だけでは限界があることも事実です。今回のDMS義務化は「人間の注意力に頼るのではなく、技術で物理的に防ぐ」という発想の転換を意味しています。

2031年という期限まであと5年。既に多くの新型車でDMSは実装されており、義務化によって全車種への普及が加速します。自分が乗る車にDMSが搭載されているかどうか、購入・更新時に確認してみてください。

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