この記事でわかること
  • 積み重ねた状態のまま前面から商品を取り出せる構造で、輸送後もバックヤードの保管・商品補充にそのまま使える。使い捨て段ボールの代替にとどまらず物流工程全体を見直す設計だ。
  • 164名のアンケートでは消費者の過剰包装への関心と、現場スタッフの開梱・商品探し・資材処理への負担が両方確認された。環境と現場効率を同時に解決するプロダクトへのニーズが裏付けられた。
  • 現在アパレル企業・物流会社とPoCを進行中。実証実験や導入検討の問い合わせをcontact@chom.co.jpで受け付けている。
Loopletchomアパレル物流循環型物流サーキュラーエコノミーサステナブル通い箱梱包物流DXSDGs

株式会社chomがアパレル物流向け繰り返し使用可能な梱包ボックス「Looplet」の実使用モデルをナナナナ祭2026で初一般公開。折りたたみで7分の1サイズに。積み重ねたまま前面アクセス可能で保管にも使える設計。アパレル企業・物流会社とのPoCを進行中。

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Loopletの主な特徴

特徴 内容
前面アクセス構造 積み重ねた状態のまま前面から商品を確認・取り出せる。上の箱を移動させる必要がない
多工程対応 輸送用の箱としてだけでなく、店舗到着後もバックヤードの保管・商品補充にそのまま使用できる
折りたたみ返送 使用後は折りたたみで約7分の1のサイズになり、コンパクトに返送できる
循環前提設計 使い捨て段ボール・個包装の代替にとどまらず、梱包→輸送→保管→補充→返却→再利用の全工程を想定

昨年のプロトタイプからの進化

2025年のナナナナ祭では折りたたみができないプロトタイプを公開し「こんな物流を実現したい」という構想を言葉と形で伝える段階だった。約1年間の開発を経て、今回は実際の物流現場での使用を想定した実使用モデルを初公開。来場者が架空のアパレルショップ「ナナブンノイチ」でバックヤード業務を体験できる展示形式を取り、Loopletの利便性を実感できる場を設けた。店名は「折りたたんで7分の1になる」ことに由来している。

164名のアンケートが示したこと

展示では164名にアンケートを実施。一般来場者からは過剰包装・使い捨て資材への関心が確認された一方、アパレルショップ・倉庫勤務経験者からは開梱作業・商品探し・梱包資材の処理・バックヤードの狭さが実際の現場負担として挙がった。環境課題への関心と現場の業務課題が両面で存在することが裏付けられた形だ。

今後:実際の物流現場でのPoC

chomは現在、アパレル企業・物流会社と連携してサンプル提供・モニター利用・実際の物流環境でのPoC(実証実験)を進めている。検証するのは使いやすさだけでなく、現場の作業負担軽減・商品の安全な輸送・環境負荷低減・経済合理性・回収再利用の仕組みの実現可能性だ。

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Q&A

Loopletとはどんな製品ですか?
アパレル物流向けの繰り返し使用可能な梱包ボックスです。積み重ねたまま前面から商品を取り出せる構造で、輸送後も店舗でのバックヤード保管・商品補充にそのまま使えます。使用後は折りたたんで約7分の1のサイズにして返送できます。
通常の段ボールとの違いは何ですか?
通常の段ボールは使い捨てですが、Loopletは繰り返し使用を前提に設計されています。また積み重ねた状態でも前面から中身を確認・取り出せるため、輸送後もそのままバックヤードの保管容器として使える点が異なります。
導入を検討したい企業はどこに問い合わせればいいですか?
株式会社chom(contact@chom.co.jp)まで問い合わせてください。現在アパレル企業・物流会社とのサンプル提供・モニター利用・PoCを進めており、新たなパートナーも募集しています。
この記事のまとめ
  1. 株式会社chomがアパレル物流向け繰り返し使用可能な梱包ボックス「Looplet」の実使用モデルをナナナナ祭2026で初一般公開した。
  2. 折りたたみで使用時の7分の1サイズに・積み重ねたまま前面から商品取り出し可能・輸送から保管・補充まで一貫使用できる設計が特徴。
  3. 164名のアンケートで消費者の環境関心と現場の作業負担を両面確認。現在アパレル企業・物流会社とPoCを進行中。
なうらぼ編集部より

「使い捨ての段ボールを繰り返し使える箱に置き換えるだけ」では終わらせない、という野崎代表のコメントが、このプロジェクトの本質を語っています。

Loopletが面白いのは、梱包という「見えない工程」を起点に物流全体の設計を変えようとしている点です。箱を変えることで、輸送・保管・補充・返却というサプライチェーン全体の動き方が変わる。環境に良いからという理由だけでなく、現場の作業効率と経済合理性も成立させないと普及しないという現実的な視点も持っています。

アパレル業界は廃棄・過剰生産の問題が長年指摘されてきました。売れ残った洋服だけでなく、梱包資材という「包み」の問題にまで踏み込んだ取り組みは、ファッション産業のサプライチェーン全体を変えていく可能性を秘めています。

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