この記事でわかること
  • 訪日タイ人の46%が「トレンド・SNS映え派」でダントツ1位
  • リピーター率87.6%、平均訪日回数3.57回の成熟市場
  • 九州・高千穂峡など穴場地方への関心拡大
インバウンドタイ人観光客SNS映え九州旅行

博報堂クロスバウンド・ビジネス・ラボの調査で、タイ人訪日客の46%が「トレンド・SNS映え派」と判明。リピーター率は87.6%に達し、福岡・熊本・高千穂峡など混雑を避けた地方への旅行スタイルへ進化。消費額は2,265億円と過去最高を更新し、お菓子・アパレルを中心に購買行動も固定化しています。

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博報堂クロスバウンド・ビジネス・ラボが実施した「インバウンドレポート5.0」によると、タイ人訪日客を7つのクラスターに分類した結果、最大の特徴として「トレンド・SNS映え派」が46%でトップを占めました。これは調査対象5か国(中国・韓国・アメリカ・タイ・インド)の中で最も高い割合です。第2位の「好奇心豊富探求派」と合わせると全体の74%に達し、「SNSで共有する価値のある本物の体験」を追求する旅行者像が浮かび上がります。情報収集ではFacebookが最多利用とされており、71.7%が「旅先での出会いを楽しみ、ワクワクするような買い物をしたい」と回答しています。

2024年の訪日タイ人数は114万8,900人(前年比15%増)で、旅行消費額は2,265億円と過去最高を記録しました。コロナ前2019年の1,732億円から約30%増となっており、旅行の「量」から「質」へのシフトが数字にも表れています。今回の調査対象者の87.6%がリピーターであり、平均訪日回数は3.57回、平均滞在日数は5.7泊、平均消費額は約45万円となっています。

リピーターが増えるにつれ、旅先の選び方も変化しています。調査対象の富裕層家族が2025年10月の訪日で選んだのは、これまで訪れたことのない九州エリア(福岡と熊本)でした。選択理由は「タイ未進出の人気飲食店の発祥地を巡る食体験」と「まだ一般タイ人旅行客にはあまり訪れられていないSNS映えする自然スポット(高千穂峡)」。この行動は、調査で明らかになった67.8%が「じっくりリサーチしてから購入・訪問を決めたい」と回答するデータと一致しており、「3か月前に行き先を決めたが、具体的な観光地はSNSやGoogle Mapで現地の情報を見ながら決めた」という計画性と柔軟性を兼ね備えた旅行スタイルを体現しています。

購買行動では、タイ人の購入品目第1位は「お菓子」(59.7%)、第2位は「洋服・アパレル」(48.1%)です。アパレルについては「SNS発のトレンドを日本で回収する」行動が顕著で、フラッグシップストアの充実した品揃えと、歴史的な円安・免税によるコスト優位性が購買動機となっています。日本はアジアのトレンドセンターとして、限定品を含む充実したラインナップを誇り、タイ人にとって「本場でトレンドアイテムを入手できる場所」という位置づけが定着しています。

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Q&A

タイ人訪日客が「穴場」や地方に注目するようになった理由は何ですか?
調査によると、タイ人訪日客の87.6%がリピーターであり、平均訪日回数は3.57回に達しています。定番の観光地はすでに体験済みであることに加え、オーバーツーリズムによる混雑を避けたいという意識が高まっており、福岡・熊本・高千穂峡などSNSで映えながらも比較的空いている地方スポットへ関心が移っています。
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この記事のまとめ
  1. タイ人訪日客の46%が「SNS映え派」、5か国中最高水準
  2. 2024年消費額2,265億円で過去最高、量より質へシフト
  3. リピーターが九州・高千穂峡など地方穴場スポットへ移行
なうらぼ編集部より

今回の博報堂クロスバウンド・ビジネス・ラボの調査で改めて浮かび上がったのは、タイ人旅行者の「成熟度の高さ」です。訪日リピーター率87.6%、平均3.57回訪日という数字は、もはや東南アジアの中でも別格の存在感を示しています。単に「日本に行きたい人」ではなく「日本をよく知っている人」が主流になっているという事実は、観光地や宿泊施設にとって大きな示唆を持ちます。

特に印象的だったのは、オーバーツーリズムへの意識です。調査対象の富裕層家族が福岡・熊本・高千穂峡を選んだ理由の一つが「まだ一般タイ人旅行客に訪れられていない」というものでした。混雑した有名観光地よりも、SNS映えしつつ「本物感」のある穴場を選ぶ——この行動変容は、地方の観光地にとって大きなビジネスチャンスです。九州の穴場スポットをもっと見るで気になるエリアを調べてみてください。

購買行動でもタイ人の特徴はユニークです。お菓子が購入品目トップというのはインバウンド全体の傾向と重なりますが、アパレルについては「SNSで見たトレンドを日本の本店で手に入れる」という明確な目的意識があります。歴史的な円安と免税制度の組み合わせが、「日本で買うほうがお得」という確固たる意識を生み出している点は、アパレルや雑貨を扱う事業者が注目すべきポイントです。

九州エリアへの関心が高まる今、宿泊施設の選択肢も重要になっています。福岡・熊本の外国人対応ホテルを調べるを参考に、旅行前に宿泊先の情報をしっかりリサーチしておくと安心です。2025年以降もタイ人訪日客の「第2の日本旅」は続くとみられ、地方誘客のカギを握る市場として引き続き目が離せません。

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