プロテイン原料が6.3倍高騰、2年で価格2倍超も
ホエイプロテインの原料価格が急騰し、メーカー各社が相次いで値上げに踏み切っています。明治は主力商品「ザバス」21商品を6月から最大28%値上げし、9月からはさらに内容量を削減する実質値上げを実施します。2年間で価格が2倍を超える商品も登場しており、専門家は今後も上昇が続くと見ています。
- ホエイ原料の国際価格が2023年比6.3倍に急騰
- ザバス・GronGなど主要ブランドが相次ぎ大幅値上げ
- 国内市場は健康志向で拡大、10年で3倍の3100億円規模に
ホエイプロテインの原料価格が高騰し、メーカー各社が対応に追われています。明治は主力商品「ザバス」の21商品を6月から最大28%値上げし、9月からは7商品の内容量を11〜22%減らす実質値上げに踏み切ります。GronGも3月以降、平均約50%の値上げを実施しました。2年間で価格が2倍を超える商品もあり、専門家は今後も価格上昇が続くと見ています。
詳しく見てみると
ホエイプロテインの原料となるホエイ(乳清)の国際価格が急騰しています。乳製品市場の分析会社「ベスパー」(オランダ)によると、代表的な高純度ホエイプロテイン(WPC80%)の2023年春の米国での取引価格は1トンあたり約72万円でしたが、2026年6月には約451万円と6.3倍に上昇しました。
国内ではほとんど生産されず米国からの輸入に依存しているため、米国の需要増や物価上昇、円安などの影響を受けやすい構造になっています。
大手通販サイトのアマゾンでは、主要ブランドの1キロ商品が2024年に2千〜3千円台だったものが、7月20日時点で5千〜6千円台になりました。3キロの商品も6千〜7千円台から1万円超に上昇しています。
各メーカーの対応も加速しています。明治は2026年6月1日出荷分よりザバスの粉末プロテイン17品とプロテインバー4品の計21品を約6〜28%値上げしました。値上げの主な理由は「たんぱく原料価格の急激な上昇」と「製造・物流コストの上昇」です。GronGも2026年3月3日に一部ホエイプロテイン商品の価格を改定し、6月22日にはさらに追加の価格改定を実施しました。
一方、健康志向の高まりを背景に市場は拡大を続けています。リサーチ会社「富士経済」によると、たんぱく質補給食品の国内市場規模は2025年に約3100億円となり、この10年で約3倍に成長しました。富士経済フード&ヘルスケア事業部の担当者は「どこまでプロテインの価格が上がるかは見通せない」と指摘しています。
なぜホエイプロテインはここまで高くなったのか
ホエイプロテインはチーズ製造の副産物として生まれる素材です。日本はその原料をアメリカから50%以上輸入しています。そのアメリカでは「やせ薬」ブームをきっかけにたんぱく質への関心が急拡大し、需要が供給を大きく上回っています。さらに円安と物価上昇が重なり、日本市場への影響が特に大きくなっています。構造的な問題であるため、専門家は短期的な価格下落は見込みにくいと見ています。
Q&A
- ホエイ原料が2023年比6.3倍に高騰、2年で価格2倍超の商品も
- ザバス最大28%・GronG平均50%など主要ブランドが相次ぎ値上げ
- 国内市場は10年で3倍の3100億円規模、需要拡大で値上げしても売れ続ける状況
































































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